約2年半のリニューアル工事が完了したJRA京都競馬場(京都市伏見区葭島渡場島町)が4月22日、グランドオープンを迎える。4月7日には、東京スカパラダイスオーケストラとコラボしたオリジナル楽曲を使った新CMの放映が始まった。
京都競馬場のリニューアル工事は、2025年に迎える「京都競馬場開設100周年記念事業」の一環として2020年11月にスタート。902日間の間、スタンド改築、馬場改修、厩舎改築を含めた施設全体の整備を行ってきた。
リニューアル前、「グランドスワン」「ビッグスワン」の愛称で親しまれていたスタンドだが、グランドスワンは改築され、新スタンドの名称は「ゴールサイド」に、旧ビッグスワンは「ステーションサイド」になる。長年親しまれた円形パドックは、スタンド各フロアから馬の歩様が見やすい楕円(だえん)形パドックになる。旧パドック跡は憩いの場として開放する。
競馬場の新しい愛称は「センテニアル・パーク京都競馬場」。センテニアル(centennial)は「100年の、100周年の」という意味を指す。
リニューアルオープンに合わせて、東京スカパラダイスオーケストラ(以下、スカパラ)が書き起こしたオリジナル曲「追い越してく星」を提供。スカパラが出演する新CMの放映も始まった。CMでは、スカパラの演奏に気づいた京都じゅうの人々が、期待に胸を躍らせながら京都競馬場に集まってくる様子を描いている。
作曲を担当したスカパラの川上つよしさんは「京都競馬場のリスタートとコロナによる沈んだ気分を一気に解き放つ、パワーにあふれたイメージで作曲した」、作詞を担当した谷中敦さんは「仲良しな友とずっと一緒にいて、勢い余ってメリーゴーラウンドのように、いつまでも回り続けているような『友情』をテーマにした歌詞。『青過ぎたから忘れないだろう 君は走って空へと届く気でいたのさ』という歌詞は、青空の下で走ってくれる馬たちを思って考えた」と、それぞれコメントする。
スカパラは4月22日のグランドオープン初日、京都競馬場の緑の広場イベントステージで同曲を生演奏で披露する。4月22日・23日、29日・30日の4日間の入場はネットでの事前予約が必要。