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伏見・向島でロケットストーブのワークショップ 災害時活用、行政に提案も

完成したロケットストーブ ホームセンターで材料は揃う

完成したロケットストーブ ホームセンターで材料は揃う

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 京都市伏見区の健幸菜園(伏見区鷹場町)で12月3日、ロケットストーブのワークショップイベントが行われた。

伏見の向島で作られたロケットストーブ

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 ロケットストーブはまきをくべて使用する手作りストーブで、1980年代にアメリカで開発され、2005年に日本に紹介された。「J」字型に配置された燃焼管に断熱材を周囲に配置する構造で、約2時間で製作できる。日常調理やアウトドア時に使えるほか、災害時の炊き出しに活用できることで、近年注目を集めている。

 同イベントは、「桃山エコ推進委員会」の「地域のエコ活動を通して災害時自給の拠点・きっかけの場をつくる」提唱する趣旨に、同地区の空き地を活用した菜園「健幸菜園」を運営する「Greenisland向島」と「伏見の環境を守る会」が賛同する形で実現した。

 当日は同区内のほか、京都市内や奈良県から集まった12組26人が参加。桃山エコ推進委員会代表の大倉正暉さんの指導で、ドラム缶やステンレスの鋼管、パーライトなどを使って、ストーブ作りに取り組んだ。

 大倉さんはストーブの特徴について「ロケットストーブは、化石燃料を使わず廃材やごみを原料にエネルギーを自給できる。楽しく手軽に作れる上に、古代から人類が受け継いできた、資源の再生利用への回帰も促進できる」と説明する。

 ストーブが完成した午後からは、菜園で採れたサツマイモや野菜などを使った料理をストーブで調理して、参加者が楽しんだ。

 Greenisland向島代表の大濱育恵さんは「実際に製作してみて作る楽しさとともに、使ってみると最小限の原料で思ったより強い火力が生まれるなど、実用的なことも分かった。地域の防災拠点となる小中学校などで授業の一環として製作して学校に保管して置くことで、いざという時に役に立ちそう。伏見区の市民参加型イベント『ふしざく』などを通してイメージを共有できたら」と話す。

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