和菓子店「伏見駿河屋」(伏見区下油掛町174)は4月20日、端午の節句の名物、かしわ餅の販売を始めた。
このシーズンになると地元の昔からひいきにしているファンに加え、伏見にマンションが増えた影響もあり、若い母親と幼児が買いに来ることも多い。観光客も老舗の味を楽しみたいと下油掛町の店に押し寄せる。同店では春になると、人気のいちご大福に続いて、かしわ餅を4月に発売している。
同店の創業は天明年間(1791年~1798年)で、1461年に創業した駿河屋(鶴屋)の分家。現在の府道115号線をまたぎ建物があったが、京都市電の開通に伴い土地を譲り、現在の店の横を市電が開通した経緯がある。店の西の脇には、京都市電発祥の地の記念碑も建っている。
かしわ餅(190円)は粒あん、こしあん、みそあんの3種類あり、風味が引き立っているのが特長。特にみそあんは京都のみそ店からみそを仕入れて作りあげるこだわりぶり。
営業時間は9時30分~18時。ゴールデンウイーク中は休みなく営業する。かしわ餅の販売は5月中旬まで。