「松尾大社」(京都市西京区嵐山宮町)で4月8日、「第4回 松尾大社 酒-1グランプリ」が開催され、今年のグランプリは京都・松井酒造の五紋神蔵(かぐら)が獲得した。伏見の増田德兵衞商店の月の桂も3位を獲得するなど、地元の京都勢の活躍が光る大会になった。
同グランプリは、酒の神様・松尾大社のオフィシャルイベントとして2014年にスタートした。今年は45蔵が一堂に集まってグランプリを競い合った。
この日は、朝方まで雨が降り続き、午後にも断続的に雨が降り続く悪天候だったが、松尾大社の境内に設けられた会場には大勢の日本酒ファンが詰めかけた。
入場者が一番美味しいと思った酒蔵を投票して、得票数の多い1位から5位までを発表するルール。順位は以下のとおり。「1位(グランプリ):京都・松井酒造 五紋神蔵」「2位:長野・伴野酒造 澤の花」「3位:京都・増田德兵衞商店 月の桂」「4位:熊本・花の香酒造 花の香」「同4位:山形・亀の井酒造 くどき上手」。
グランプリの松井酒造は、1726年創業で、京都洛中では最古の酒蔵。「神蔵 KAGURA」「京千歳」「富士千歳」「金瓢」などの 醸造元として、知られる。
今回のグランプリ獲得について松井酒造専務の松井成樹(しげき)さんは「日本酒の好きなお客様から評価いただいたのは、大変光栄で名誉なこと。本当に嬉しく思う。これまで過去のグランプリは、京都以外の酒蔵が獲得していたので、京都のお酒の実力を示せて良かった」と話す。
今後については「今日も若いお客様が多かったのが印象的で、業界としても喜ばしいことだと思う。もっと若い人を日本酒ファンにしていけるような、酒造りを継続的に進めていければ」と意気込む。