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京都大山崎町と関ヶ原町が和睦 PR対決で関ヶ原勝利も大山崎は白旗ギャグで応戦

和睦会見する大山崎・山本町長(右)と関ヶ原・西脇町長

和睦会見する大山崎・山本町長(右)と関ヶ原・西脇町長

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 京都府大山崎町と岐阜県関ヶ原町の古戦場跡のPR対決サイトの結果を受けた「和睦会見」が4月7日、関ヶ原町役場で行われた。

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 今回のPR対決サイトは両町が2016年度の地方創生加速化交付金を使って取り組む「天下取りブランド構築事業」の一環。サイトは「町長のコメント対決」「動画対決」「イベント対決」「ウェブサイト対決」「観光アプリ対決」などを2月から3月17日までの期間、競い合い、最終的に関ヶ原町が12万9014ポイント、大山崎町が8万3007ポイントで関ヶ原が勝利していた。

 この日は、西脇康世関ヶ原町長と山本圭一大山崎町長が共に甲冑(かっちゅう)姿になり登場。「和睦」を表明し、今後の協力関係を誓い合った。

 西脇町長は「最初に大山崎町にリードされた時は、正直焦った。『この町丸ごと古戦場』というのが関ヶ原の売り。各マスコミに取り上げていただき、地元や全国の戦国歴史ファンから支えていただいたことにも感謝している。岐阜県と連携して進めている観光政策が実を結んだと思う」と勝因を分析する。

 一方の山本町長は「敗戦のショックから立ち直るのに時間が掛かった。敗れはしたが、全国的に大山崎の名前を PRできたのは良かった。それ以上に町民が一丸となって取り組んだことが、今後の大きな財産になる。県と連携した動きの関ヶ原に比べ、京都府と連携しきれなかったのは反省材料」と話す。

 「今日は敗軍の将として白旗を持ってきた。しかし素直に敗戦を受け入れるのは耐えがたいので『岐阜アップ』を文字って『ネバーギブアップ』というギャグを仕込んできた。真面目な話としては、大山崎町の観光センターの一角を関ヶ原町に提供するので、存分に使っていただきたい。これがせめてもの手土産」とも。

 今後について、「人口減少は大きな課題。観光を地域活性の起爆剤にする政策は不変のもの。町として生き残っていくためにも、これまで以上に県などと連携して合戦を盛り上げていきたい」と西脇町長。

 山本町長は「今年は町制50周年の節目の年であり、地方創生の真価が問われる勝負の年。コンパクトな小さい町だが、合戦以外にも『アサヒビール大山崎山荘美術館』『国宝の茶室の待庵(たいあん)』など、さまざまな魅力が詰まっている。ウェブサイトもリニューアルした。観光客の誘致とともに、受け入れ態勢も整備していきたい」と意欲を見せた。

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