京都競馬場(京都市伏見区葭島渡場島町)で1月5日、新年を祝う鏡開きが行われた。
京都競馬場での鏡開きは例年、JRAの競馬開催の初日に行われ、今年は日本騎手クラブ会長の武豊さんが騎手を代表して出席。そのほか、西川浩明京都競馬場長や鏡開きの酒を提供している伏見の酒蔵・月桂冠(げっけいかん)の関係者らが出席した。
JRAの広報担当者は「いつから始まったかの記録は残っていないが、鏡開きは恒例の行事。競馬界の元旦といわれるレース『金杯』の開催日に毎年行われてきた。この行事が終わるとJRAの職員一同、新年を実感する」と話す。
鏡開きの後には武豊騎手が「昨年はありがとうございました。今年もJRA一丸となって、ファンの皆さまに喜んでいただける競馬をつくっていきたい。今日も朝早くからこんなにも大勢の方に集まってもらって本当にうれしい」とあいさつ。新年特有の華やかな雰囲気を盛り上げた。
西川浩明京都競馬場長は、京都競馬場としての2017年の抱負や取り組みについて「一昨年秋に改修したファミリーゾーンやパドック前に開設した女性専用エリア『UMAJO SPOT』の効果で、 女性やお子さまのお客さまが増加傾向にある。既存の競馬ファンの方はもとより、競馬になじみの無いお客さまも含めて、来場された全てのお客さまが一日中楽しめて、また来たいと思えるような競馬場にしていきたい」と話す。
「UMAJO SPOT」は各競馬場に設けられた女性専用のスペースで、スイーツやドリンクなどのサービスが受けられる。シーズンごとにワークショップなどのイベントも開催している。
競馬場のある伏見や淀について、「京都競馬場が淀の地に開設されたのが1925(大正14)年なので、本年で92年目を迎えることになる。これだけの長い歴史を刻んでこられたのは、周辺地域のご理解ご協力のたまもの。次は100周年という大きな節目が待っているので、引き続き皆さまのご支援をお願いしたい」と西川さん。
「平日は競馬場にある「緑の広場」を開放している(競馬開催日と場外発売日前日を除く)。大きな芝広場と大型遊具が設置されているので、周辺地域のお年寄りからお子さままで広く利用いただいている。また競馬場には、広大さや競走馬の迫力などライブでしか味わえない魅力がいっぱいある。ぜひ京都競馬場へ足を運んでほしい」と呼び掛ける。