新年を明日に控えた大晦日の12月31日、京都市伏見区の各神社では、新年初詣の準備が進んでいる。
御香宮神社では本殿周辺に幕やテントが張られ、初詣の準備が進んでいた。御香宮神社禰宜(ねぎ)の三木善隆(そうぎよしたか)さんは「今日も快晴で気持ち良い日になった。明日も素晴らしい天気になりそうで楽しみだ。伏見では『御香宮神社』『長建寺』『乃木神社』『大国寺』『藤森神社』を巡る『伏見五福めぐり』も行うので、ぜひ多くの福をお持ち帰り頂きたい」と話す。
城南宮では拝殿に氏子からの献上された日本酒が並び「新春祈祷受付」の幕が掲げられていた。お酒を献上するために神社にやってきたという、伏見区内の50代の男性は「毎年、お酒を献上するのが我が家の習わしで、親の代からずっと続けている。1年の無事を神様に報告し、感謝の気持ちを込めている。初詣にももちろん来る予定」という。
城南宮周辺は臨時駐車場も準備され、車での初詣客にも対応している。
淀城跡にある與杼神社(よどじんじゃ)では、氏子たちが集まりテントが張られるなど初詣の準備が進んでいた。
與杼神社の奥村博宮司は「2016年は申年で騒がしい1年だった。当社では騒がしさを鎮めるため申の日に、社殿の清掃やすす払いを行ったりもした」と今年を振り返った。
新年については「それに比べると2017年は酉年と良い干支なので、素晴らしい1年になるのではないかと思う。漢字1文字で表現するならば微(かすか)。少しずつ少しず前に進んでいければという願いを込めて選んだ」と奥村宮司。
各神社とも