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伏見・御香宮神社で「神幸祭」 花傘や獅々若、みこし巡幸で盛り上がる

御香宮神社・神幸祭 獅々若に乗った女児

御香宮神社・神幸祭 獅々若に乗った女児

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 京都・伏見の御香宮神社(伏見区御香宮門前町)の神幸祭の宵宮と本宮が10月8日、9日の2日間、行われた。

神幸祭みこし巡行

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 神幸祭は「伏見祭」「花傘祭(はながさまつり)」ともいわれる地域最大の祭りで、今年は10月1日~9日に開催され、多くの参拝客や見物人で賑わった。

 10月8日の宵宮では、伏見大手筋商店街で「風流花傘」が開催された。18時から主催の「伏見大手筋商店街」を先頭に、色とりどりの華やかな花傘を持った自治会や町内会など、21の団体がパレードを行った。「伏見南浜幼稚園」は幼稚園児たちが子ども用の花傘を持って登場。可愛らしい花傘姿に見物客からは笑顔が溢れた。「伏見南浜小学校」の児童は、大人顔負けの本格的な祭り太鼓を披露した。

 伏見区内から家族で見物に来たという30代の主婦は「子どもの頃から花傘パレードは、参加して楽しみ、見て楽しむ大切な行事。伏見の人は、この季節になると毎年そわそわする」と笑う。

 翌10月9日の本宮では、7時30分からスタートした「獅々若(ししわか)」を皮切りに、「猿田講社」「武者行列」「稚児行列」「みこし巡幸」などの行事が行われた。

 獅々若は61kgの雄と63kgの雌の大獅子をかぶって町を走り回る行事。神幸祭に最も古くから参加している木挽町(こびきちょう)青年団がその役割を任されている。「あー ヨイヨイよ」の掛け声とともに、早朝の伏見の町を駆け抜けた。道中では子どものいる家に立ち寄り、邪気を払う「頭噛み」の儀式を行った。中には大獅子の顔にびっくりして泣き出す子どもも。
 木挽町青年団の平塚団長は「木挽町は元々高瀬川船の船頭組合があった町。1700年に神幸祭に初めて参加してみこし渡御奉仕を任された。1821年から大獅子の渡御奉仕も一任されてるようになり、それ以来「獅々巡行」「神輿渡御」と奉仕を受け持つようになった。とても名誉で光栄なこと」と話す。

 午後からは天候も回復し秋空の下、みこし巡幸も盛り上がった。伏見のみこし渡御団体のひとつ「橘會(たちばなかい)」の冨田会長は「御香宮神社の神幸祭は40数年、雨が降っていない。深夜から朝方の豪雨は心配したが、無事上がって良かった。最高のコンディションでみこしを担げるのは幸せなこと。夜の宮入りまで、盛り上げていきたい」と挨拶。約450人の担ぎ手が14時30分から20時30分の御香宮神社への宮入りまで、勇壮なみこしで町を盛り上げた。

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