京都市伏見いきいき市民活動センター(伏見区深草加賀屋敷町)で8月20日、フリーペーパーの店「只本屋伏見店」の月に一度のイベントが開催された。
只本屋伏見は同施設の呼び掛けで実現したコラボ企画で、毎月第3土曜に開いており、プレイベントを含めて今回が4回目となる。五条の本店では8冊まで、伏見店では5冊まで、無料で持ち帰れる。
同イベントでは毎月、五感をテーマにしたワークショップも行っており、今回は京都の移動式かき氷商店「竹村のかき氷研究所。」と、伏見の農家を支援する龍谷大学政策学部の学生サークル「伏見わっしょい新党」がコラボした「野菜シロップかき氷店」と「野菜市」が出店した。
「竹村のかき氷研究所。」は、夏は移動式のかき氷店、秋~冬は「竹村の焼きいも研究所。」と名称を変えて移動式のやき芋店を運営している。
「着色料や人工甘味料を使用しないこだわりのかき氷を提供したくて、昨年かき氷店をスタートした。無農薬のブルーベリーや甘夏の自家製シロップのかき氷をイベントなどで販売している」と同店代表の竹村さん。「焼き芋店は大阪で40年焼き芋をしていた師匠から技術指導や道具を継承する形でスタートした。種子島の減農薬の『安納芋』を使うなど芋にこだわっている。今後は新しい付加価値を加えた焼き芋店を展開して、いずれは海外での展開も目指したい」とも。
「伏見わっしょい新党」は伏見の農家の販路開拓や情報発信を支援する目的で、龍谷大学政策学部の学生たちが2012年に立ち上げた。普段は野菜市で販売や野菜作りの手伝いなどを行っている。
同サークル代表の龍谷大学政策学部4年生の山之内寛人さんは「伏見は伏見とうがらしや万願寺とうがらしなど地場の野菜もある。今回は伏見の農家で採れた伏見とうがらしとトマトを使って野菜シロップを作ってみた。今回をきっかけにして加工品なども作っていければ」と意気込む。
同イベントとワークショップは9月と10月にも開催を予定する。