京都・大山崎町の離宮八幡宮(乙訓郡)で8月20日、「アートフェスタin大山崎町2016 10天王山」が始まった。
同イベントは、2007年に「大山崎の人が、もっと大山崎を好きになる」をテーマに、大山崎町の名所や歴史、自然、人にこだわった企画を創意工夫して行ってきたイベントで、今年で10回目の開催。今年も同町の人たちと京都造形芸術大学の学生たちが協力し、記念すべき10回目ということもあり、地元の名所の一つ天王山に思いをこめた10の企画が行われる。
開催初日は好天にも恵まれ、来場者は大山崎産の竹で作られた未来ポストの展示や、大山崎町の人たちが語る、とっておきの大山崎情報と映像が同時に楽しめる企画などを思い思いにめぐり楽しんでいた。
18時過ぎから始まったオープニングでは、「和太鼓つくどん」の12人による威勢のいい掛け声と、息のあった和太鼓の演奏に会場からは手拍子が起こるなど大いに盛り上がった。続いてこのイベントの当初から行われていたライトアップの点灯式の後、約40年前の大山崎町を記録した映画「大山崎今昔」が上映され、今に続く大山崎の魅力が次々と映し出される映像に来場者は静かに見入っていた。
明日21日は朝9時から、企画「連なる天王山」で酒解神社の神輿庫を見学、かつての日使頭(ひのと)行列にちなんだパレードを行う。11時からの企画「ほおばる天王山」では、地元の飲食店が作った天王山の形をイメージした三角形のおにぎり、お菓子、パンの計10種類300食を食べることができ、夕方にはライブイベントが行われるなど同イベント開催期間中最も企画が多い日となる。
同イベントスタッフの女子学生2人は「企画を考え、それを実現するのは大変だったが、このイベントを通して充実した日々を送ることができた。明日も企画が盛りだくさんなので、たくさんの人に楽しんでいただきたい。来年は来場者としても、このイベントを楽しみたい」と話す。
同イベントは20日~23日まで。入場無料。