日本酒の蔵元日本一を決定する「第3回酒-1グランプリ」が4月17日、お酒の神様を祭る松尾大社で開催された。
昨年までは定員400人だったが、今年は入場を希望する声を受け2部入れ替え制とし、計800人が各蔵元の日本酒を試飲して投票を行った。
今年の蔵元の参加数は40で、東は青森、西は佐賀など全国各地からの出品があった。地元京都からは11の蔵元が参加し、そのうち伏見からは「神聖」「英勲」「富翁」「月の桂」「金鵄政宗」の5つの蔵元が出品した。
松尾神社の神は「神々の酒奉行」とされ、酒の神として酒造関係者の信仰を集める。境内では参加蔵元のほか、祇園や伏見の人気飲食店なども参加してイベントも行われた。
伏見酒造組合理事の北川幸宏委員長は「伏見以外でこのような日本酒の大会が開催されることにも意義があり期待している」と話す。英勲(斎藤酒造)営業部の斎藤洸さんは「伏見の酒を知っていただく良いきっかけになる」とも。
同グランプリ実行委員会の糟野尚紀さんは「1年ごとにイベントの成長と来場者の熱い思いを感じている。今後も古都、京都から日本酒を全国にアピールしていきたいと」意気込みを語る。
投票の結果、和歌山の「紀土」の平和酒造がグランプリを獲得し、京都の「五紋神蔵の松井酒造が2位、京都伏見の「月の桂」の増田德兵衞商店が3位を受賞してイベントは幕を下ろした。