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伏見・市民活動施設の新学生副センター長 京都市北部地域の大学と連携も視野に

伏見いきセンのセンター長の三木さんと(右)と副センター長に就任する岩井さん

伏見いきセンのセンター長の三木さんと(右)と副センター長に就任する岩井さん

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 京都市伏見区の市民活動施設「伏見いきいき市民活動センター(伏見いきセン)」の新しい学生副センター長に4月1日、佛教大学4年生の岩井達哉さんが就任する。

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 伏見いきセンは龍谷大学などと連携し「コミュニティー・ラーニング」をコンセプトに、学生と地域が共に学びながら活性化に取り組む活動支援を行っている。その一環として、大学生の有給スタッフが中心となって活動する「学生事業課 企(KUWADATE)」の運営も行っている。

 岩井さんが就任する副センター長は学生スタッフの取りまとめ役として、さまざまな地域活動に取り組んでいく役割。センター長の三木敏和さんは「副センター長は岩井さんで3代目になる。今年は複数の学生が応募してくれた。甲乙つけがたい優秀な人ばかりで、最後まで選ぶのに悩んだ。決め手となったのは、岩井さんのボランティア団体の運営経験やノウハウの豊富さ」と話す。

 岩井さんは、佛教大学の学生主体のボランティア団体「社会連携センター学生ボランティア室」の代表として、2年生から運営に携わってきた。ここまで「解散の危機や方向性をまとめるのに苦労したこともあった」というが「対話を重ねていく大切さと、ゴール設定の重要性を学んだ」と話す。

 「佛教大学がある京都市北部地域は大学が多く、学生が主体となったボランティア活動も盛ん」と岩井さん。一方で伏見区などの南部地域は「学生が動いているという印象が薄い」とも。

 今年の活動目標として「北部地域のボランティア団体や学生との太いネットワークが自分の強み。これを生かして北部の学生を伏見に呼び込み、南部の学生との交流や、伏見地域での地域活動を提案していきたい。伏見が学生ボランティア活動のハブになっていける仕組みも作っていきたい」と意気込む。

 三木さんは「学生が伏見で主体になっていく受け皿や仕組み作りは重要。全国で企業や自治体の社宅をシェアハウスに活用する事例が増えてきている。社会人と学生が共に暮らすことで、新しい活性化事業の芽も育ってくる。伏見でそういう場を作っていくことも大切なので、地元企業や自治体にも協力を呼び掛けていきたい」と話す。

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