京都符大山崎町の天王山夢ほたる公園(大山崎町字円明寺小字一丁田)で1月9日、町民エキストラが参加した同町のプロモーション動画の撮影が行われた。
大山崎町では2016年度、地方創生加速化交付金を活用し、岐阜県関ケ原町と「天下取り」ブランド構築事業に取り組んでいる。2016年6月にはその一環で、関ケ原町と共同で「大山崎天下取り決戦祭り」を開催。今回は、大山崎町と関ケ原町、両町のプロモーション動画をそれぞれ作成することになった。
作成した動画は、動画共有サービス「YouTube」で公開され、両町で視聴数を競い合う。今回の企画を担当する同町の総務部政策総務課・企画観光係の池上了さんは「今回の動画撮影の企画を考えたのは山本町長。負けたほうが『決戦の町』の冠を外す意気込みでやっている。絶対に負けるわけにはいかない」と意気込む。
会場の「天王山夢ほたる公園」は1582年の山崎の戦いで、羽柴秀吉軍と明智光秀軍が対峙、激突した場所。現在は公園として整備されている。名前にある「天王山」は大山崎町にある山で、山崎の戦いでは、この山を制した方が天下を取ることになるとして「天下分け目の天王山」といわれ、その後のスポーツの重要な試合などの比喩として使われている。
この日は約60人の大山崎町在住のエキストラが参加エキストラ役の町民は、町の呼びかけに応じてオーディションに応募。演技指導を受けて、主役の明智光秀役に扮した俳優のボブ・マーサムさんらとの今回の撮影に挑んだ。
撮影に立ち会った山本圭一町長は「こんなにも町民の皆さんが集まってくれて本当に嬉しい。作道雄(さくどうゆう)監督が、町民の思いが詰まった素晴らしい作品に仕上げてくれると思う。今回は勝敗以上に『町民と一緒に町おこしをしていく』意義を共有し、きっかけを作れたことに意味があると思う」と話す。
「大山崎町のプロモーション動画は1月10日にも撮影を行う。1月中旬には、関ヶ原町でも撮影を行い、2月中旬には完成の予定」と池上さん。