大山崎町・天王山で8月11日、宝探しイベント「天王山で秀吉のお宝をゲットせよ!」が開催された。主催は天王山をまもる会。
8月11日の山の日に合わせ、天王山の素晴らしさや歴史を知ってもらおうと企画した同イベント。大山崎町は羽柴秀吉と明智光秀が天下を争った「山崎の合戦」(別名=天王山の戦い)の舞台として知られる。
当日、各地から集まった18人の参加者たちは地図を頼りに指定のエリア内に設けた6カ所のターゲットを探し出し、写真を撮影。宝積寺(ほうしゃくじ)と山頂でミッションとクイズに挑戦した。会場には足軽姿の参加者もあった。
8時45分からルール説明の後、羽柴秀吉の甲冑(かっちゅう)姿に扮(ふん)した山本圭一町長をはじめ、戦国劇団「乙訓戦国つつじ」の明智光秀こと大西恒(ひさし)さん、ガラシャ夫人こと今井かなさん、羽柴秀長ことクロ ベエさんの掛け声で鬨(とき)の声をあげてスタートした。
同劇団は、長岡京市、向日市、大山崎町の乙訓地域を中心に、関西各地、愛知県、岐阜県などのメンバーで構成。イベントや祭りで戦国時代の人物を演じている。秋以降も大山崎町や長岡京市、伏見区などのイベントに参加する予定という。
チェックポイントの宝積寺では、山本町長や劇団メンバーが同寺境内にある秀吉が山崎合戦時に腰掛けたという「秀吉の出世石」周辺に待機。寺の見物客やお盆の墓参りに来た人たちと記念撮影するなど、山崎観光をPRした。
長岡京市から来たという親子参加者の父親は「長岡京市の広報でイベントを知った。小学生5年生と3年生の息子が歴史に興味を持っているので誘ったら、参加したいというので4人で申し込んだ。山崎城の地形などを詳しく説明してもらい山中を散策できて、息子たちも楽しそうで良かった」と話す。
ゴール後は表彰式が行われた。大山崎にちなんだプレゼントの抽選会も行われ、和やかな雰囲気で終了した。
山本町長は「暑い日に大勢参加していただいてありがたい。告知方法や参加方法など反省点もあったが、私自身も甲冑姿で参加する事で、いろいろな気づきもあった。今回をきっかけにして、来年はもっと素晴らしいイベントにしたい」と話す。