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優勝は京田辺の同志社女子大生 玉露のうまい淹れ方コンテスト全国大会

優勝者の青木奈央さんと同志社女子大の「まちづくり委員会」のメンバー

優勝者の青木奈央さんと同志社女子大の「まちづくり委員会」のメンバー

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 京都市の「メルパルク京都」で2月12日、第12回全国玉露のうまい淹れ方コンテスト京都府大会(本選)が行われた。

第12回全国玉露のうまい淹れ方コンテスト京都府大会(本選)の入賞者

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 日本茶の最高級茶種の「玉露」の美味しさや魅力を知って貰うことを目的に、これまで福岡県で行われてきた同コンテスト。「玉露の良さを全国規模で連携するイベントを開催しよう」という、京田辺市役所の渡邊博文さんらの呼び掛けに、地元の京都や福岡県八女市、静岡県藤枝市など自治体とお茶関連団体が協力する形で、この日のイベントが実現した。

 この日は京都府、福岡県、静岡県の予選を勝ち抜いた5人を含む105人が参加して「玉露のうまい淹れ方」を競い合った。1回戦は5人が20班に分かれてお茶を淹れ、隣の班の人が試飲して判定。各班の1位が2回戦に進むルールで行われ、同様のルールで行われた2回戦を突破した5人が決勝に勝ち進んだ。

 決勝に残った参加者が淹れた京田辺産の最高品種の玉露(出品茶)を、5人の審査員が試飲して1位~5位を決定する形で行われ、優勝は同志社女子大学2回生の青木奈央さん(京田辺市)が選ばれた。2位以下は吉川隼矢(きっかわとしや)さん(静岡県藤枝市)、斉藤達矢さん(東京都渋谷区)、櫻井亜美さん(静岡県藤枝市)、佐々木百合子さん(京都市)の順。

 優勝した青木さんは「まさか優勝できるとは思っていなかったので驚いている。大学がある京田辺市の地域活性化に取り組む『同志社女子大・まちづくり委員会』のメンバーと一緒に参加した。同委員会は『京田辺の特産品の玉露の研究とPR』『地域の高齢者との体操を通した交流』『地域の小学生との英語遊びを通した交流』などの活動を行っている。今回の優勝をきっかけに玉露のPRに力を入れたい」と笑顔で振り返る。

 渡邊さんは「ここに至るまで多くの課題が出たが、皆さんのサポートのおかげで、イベントを形にすることができた。決勝に勝ち残った5人のうち2人が小学生、1人が大学生だったという結果に、イベントの意義とお茶業界の未来への可能性を感じる。来年に開催の静岡県藤枝市以降も、全国を巡っていくイベントにできたら」と話す。

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