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伏見・巨椋池のヒバリのひな、実は4羽だった すくすく育ち間もなく巣立ち

巣立ちを目前に控えた4羽のヒバリのひな

巣立ちを目前に控えた4羽のヒバリのひな

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 京都市伏見区の巨椋池干拓地のレタス畑でふ化したヒバリのひなが5月23日、ふ化8日目を迎えて順調に育っている。

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 レタス畑がある巨椋池干拓地は広大な農地が広がり、京野菜の産地としても有名。隣接する宇治川のヨシ原は、野鳥の餌となる昆虫が多数生息しており、数万羽のツバメが飛来するなど、野鳥が暮らしやすい環境が揃っている。

 レタス畑を管理する宮本ファーム(伏見区向島二の丸町)の宮本直嗣さんは、「たった数日で大きく成長して驚いている。嬉しいのは2羽だと思っていたひなが4羽いたこと。巣を発見した時に卵は4個あったのが、ふ化してからは2羽しか見かけなかったので心配していた。このところ雨が多かったので、順番に下に潜って暖をとっていたようだ。無事4羽を確認できて安心した」と話す。

 ヒバリは、草原や農地に生息する野鳥で、「野原の、農耕地」を意味するarvensisが種小名。地表を徘徊しながら採食を行い、種子や昆虫、クモなども食べる。生息場所に生える草の根元などに浅い穴を掘り、枯れ草を材料にわん形の巣を作り産卵する。卵の数は3~5個。ふ化後、巣立ちまでの日数は9~10日。

 宮本さんは「ここ数日、表情やしぐさが豊かになってきて、かわいくて仕方ない。間もなく巣立ちを迎えるようだが、それまでは静かに見守りたい。巣立った後は、ヒバリロスになりそう」笑顔で話す。

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