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伏見・巨椋池干拓地のレタス畑でヒバリのひな2羽が誕生

京都市伏見区の宮本ファーム・宮本直嗣さんのレタス畑のヒバリのひな

京都市伏見区の宮本ファーム・宮本直嗣さんのレタス畑のヒバリのひな

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 京都で史上最速梅雨入りした5月19日、巨椋池干拓地にある宮本ファーム(伏見区向島二の丸町)のレタス畑でヒバリのひなが、ふ化から4日目を迎えた。巨椋池干拓地は通称「巨椋(おぐら)」と呼ばれ、京都を代表する探鳥地の一つ。近隣他府県からも多くのバードウオッチャーが訪れる。

ヒバリのひなが誕生したフリルレタスを持つ宮本さん

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 同ファームの宮本さんは「鳥たちが好むこの環境で、今まで卵を見ることは何度かあったが、ひなは今回が初めて。ヒバリに気付いたのは、レタスを収穫しているとレタスから鳥が出てきたため。次の日も同じ場所から鳥が出てきたので見てみると、そこに巣があった。卵を発見してから2週間、毎朝早朝からの収穫で一番初めの作業は、ヒバリの巣を守るための新しい囲い(レタス)を取り替えることと、ひなの確認。雨の日は、親ヒバリがひなをずっと暖めて守っている。僕が近づくと親ヒバリは攻撃してくるが…」と笑顔で話す。

 ヒバリは、生息場所に生える草の根元などに浅い穴を掘り、枯れ草を材料にわん形の巣を作り産卵する。卵の数は3~5個。ふ化後、巣立ちまでの日数は9~10日。鳥言葉では「天からの授かりもの」といい、ヒバリは春を告げる鳥として親しまれている。レタス畑のひなも来週には巣立ちを迎える。

 同ファームの野菜は少量多品種生産で、主に飲食店からの注文に応じるほか、直売所へ出荷する。この日も、春大根、フリルレタス、サニーレタス・レッドロメインレタスを収穫し、ブロッコリー、茎ブロッコリー、サボイキャベツも大きく成長している。

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