京都競馬場（京都市伏見区葭島渡場島町32）で日本ダービーの前哨戦である京都新聞杯が行われた。同レースは日本ダービーの出走を目指す3歳馬が収得賞金加算を狙って参戦するG2レースで、ホースマンの夢である日本ダービー出走を目指す競走馬、生産牧場、オーナー、厩舎、ジョッキー、そしてファンにとっても大切なレースだ。

賑わうUMAJO SPOT

　そんな京都競馬場で今人気のスポットがある。パドック前にある「京都　UMAJO　SPOT」という女性専用スペースで競馬開催日は満員となっている。

　同スペースは入場は無料、1時間交代制で無料ドリンクや、週替わりで楽しめる全国のスイーツのサービスがある他、来場者プレゼント、SNSを使ってのイベントなども実施している。

　京都市内から来た女性ファンにUMAJO SPOTで最近の女性における競馬人気について聞いた。「競馬を単純な勝負としてではなく、ロマンを追い求めるファンや、エンターテイメントとして楽しむファンが多いのが特徴と思う。血統を熟知した熱狂的なファンもいれば、馬の名前がかわいいと追いかけるファン、ジョッキーがかっこいいからと競馬が好きなファンもいるし、競馬場の雰囲気が単純に好きな人もまわりに多い」と話す。

　ほぼ毎週京都競馬場の開催がある時は来場するという女性ファンは、今日東京競馬場で出走す競走馬の「カシノピカチュウ」を応援するため「ピカチュウ」の帯をしめて和服で来場していた。尚、「カシノピカチュウ」は応援虚しく6着の結果に終わっている。

　愛知県から来た女性ファンも1人での観戦で、「新幹線でたまに来る。昔は宝塚歌劇団が好きだったが今は競馬の舞台にはまっている」と話し、イベント感覚での観戦だ。

　JRA広報に女性ファンについて聞くと「女性1人で観戦するファンが非常に多く、女性グループでの観戦も増えている。是非、UMAJO　SPOTを利用して競馬をもっと楽しんで欲しい」と話す。

　多数の女性ファンが観戦し熱い声援の中、京都新聞杯は一番人気のスマートオーディンが直線抜け出し快勝した。日本ダービーは5月29日に東京競馬場で行われる。