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伏見の農家と動画制作会社が京野菜の共同宅配 新型コロナ影響打破へ異業種で取り組み

宅配用の野菜のセットを披露する宮本さん

宅配用の野菜のセットを披露する宮本さん

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 京都市伏見区の農家・宮本ファーム(伏見区向島二の丸町)と動画制作会社・AG株式会社(京都市下京区)が、伏見産の「京野菜の詰め合わせセット」の宅配サービスを共同で始めた。

 宮本ファームは米、ナス、レタスなどを生産する専業農家で、代表の宮本直嗣さんは3代目。これまで宮本ファームでは、主な販売先の飲食店と直売所のニーズに合わせた少量多品種栽培に取り組んできた。しかし新型コロナウィルスの影響で販売先が休業するなど流通量が激減。

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 宮本さんは「コロナの影響は想像以上だったが、野菜の成長は止めることができない。状況は厳しいが、安売りや廃棄はしたくない。野菜の新しい流通方法として、京都の昔ながらの野菜の移動販売・振り売りも考えたが、多品種栽培の生産をしながらでは時間調整が難しい。そんな折、当ファームの米粉商品シリーズの動画レシピ制作でお世話になっている同社から、宅配サービスの提案を受けた。このタイミングでの提案は、本当にうれしかった」と振り返る。

 同社の岩谷茉里(まり)さんが中心となり、取引先や知り合いに「宮本ファーム野菜セット」(1,000円セット、1,500円セット、3,000円セット)の電子版チラシを配布したところ、京都府、大阪府、滋賀県から35件の注文を受け、4月24日までに同ファームと分担して配送した。

 岩谷さんは「当社は京都を中心にこだわりの商品を紹介し、生産者の方とお客様を動画を通して繋げている。『コロナの影響で行き場のなくなった野菜をなんとか皆様に届けたい。そして、少しでも皆様の健康の役に立てたら』という思いから、大変な時期だからこそ実現した企画。多くの方に喜んでいただけたのは光栄なこと」と話す。

 宮本さんは「農産物については、収穫、袋詰め、発送とある一定の時間と手間がかかるので、少しずつノウハウを蓄積しながら前進していきたい。宅配セットは今後も継続的に行う予定。これをきっかけに、ECサイトやドライブスルー販売など、伏見の農家仲間と新しい流通の仕組みにも取り組んでいければ」と意気込む。