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伏見・京都すばる高生が公開プレゼン 「伏見稲荷大社の混雑緩和」に一役

公開プレゼンテーションを行った京都すばる高校の生徒たち

公開プレゼンテーションを行った京都すばる高校の生徒たち

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 京都市伏見区役所深草支所で7月4日、京都府立京都すばる高校(京都市伏見区向島西定請)の生徒が、「伏見稲荷大社周辺の地域課題解決」の公開プレゼンテーションを行った。

発表する生徒

 伏見稲荷大社周辺は「外国人に人気の日本の観光スポット」で5年連続1位に選ばれるなど、外国人の観光客に人気が高い観光地として知られる。一方で観光客の急増に伴う交通混雑やゴミのポイ捨て等が地域の課題になっている。

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 伏見稲荷がある伏見・深草地域では2018年度から、行政が音頭を取る形で地域団体や関係機関が連携・協力して対策を検討する「伏見稲荷大社周辺の住みよいまちづくり会議」を運営してきた。

 京都すばる高校は、商業と情報の専門学科を持つ全日制の府立高校。商業科には「企画科」「会計科」「ビジネス探求科」があり、文部科学省から「地域との協働による高等学校教育改革推進事業」の指定を受け、地域の産業界等と連携・協働しながら地域課題の解決に向けた探究的な学びを実現するカリキュラム開発を実施。企画科では「地域活性化」をミッションにした課題に取り組んでいる。

 同校ではこれまでも、生徒が伏見区主催の市民活動イベント「伏見をさかなにざっくばらん(ふしざく)」に参加するなどしてきた。今回の発表もその一環。

 今年度は「伏見稲荷大社の混雑緩和」のテーマに取り組んでおり、当日は企画科3年生の上田花音(かのん)さん、岡本真依さん、烏田萌花(もか)さん、野口未央里さん、村松優さんらから成る地域産業研究チーム「C-BOX」の5人が、「伏見稲荷大社周辺地域の混雑緩和に向けた提案書」を発表した。

 提案書内には、増えすぎた需要を一定の水準までに抑制する「デ・マーケティング理論」を用いながら、チームメンバーがリサーチした内容や伏見稲荷大社を訪れる外国人にインタビューした内容を盛り込んだ。発表では参加した地域住民らが内容に聞き入るなど、地域としての課題解決に向けた関心の強さを感じさせた。

 同校の小川建治教諭は「実際に生活している住民の方からの意見を聞けて生徒も参考になったと思う。今後は場所の分散を目的とした、伏見区内の他地域の名所や名店を紹介する英語のパンフレットを制作し、ウェブ掲載や現地のライブ配信なども企画。SNSからも見どころを伝え、時間の分散を目的とした発信も行う予定」と話す。

 同校では、携帯電話ネットワークの仕組みを使って作成される人口動態統計を活用したNTTドコモ「モバイル空間統計」を集計し、今回の提案が混雑緩和につながったかを検証する。

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