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伏見の児童館で「風鈴づくりイベント」 「風鈴商店街」キーワードに学生が企画

風鈴づくりイベントに参加した児童ら

風鈴づくりイベントに参加した児童ら

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 伏見の南浜児童館で8月7日、風鈴づくりイベント、「~子どもたちがつくる中書島の夏~みんなでつくる 風鈴商店街」が行われた。

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 中書島やこの地域の園児や児童ら(年長組~小学校5年)、24人が参加した同イベント。龍谷大学政策学部の団体「ここだけのパレット」代表の高藤もも乃さんらが、「風鈴商店街というキーワードで活性化に一役買いたい」と企画した。

 同児童館の伊川かおる館長は「当館は1973(昭和48)年の設立。親が働きやすくなるような子育て支援・子供の健全育成、そして南浜学区の『地域で子どもを育てる』のスローガンのもと運営しており、児童館と学童クラブの二つの役割を担っている。今回の風鈴イベントのような大学生との交流イベントは初めてで、これからも交流イベントをしていければ」と話す。

 当日は10時から、子どもたちが「花火」「スイカ」「カキ氷」「うちわ」「トンボ」「ひまわり」など、夏らしい絵を描いて風鈴を作成。姉妹で参加した京都市立南浜小学校の片山美玖さん(4年生)と琴美さん(3年生)は、「1番大きくカラフルに描いた花火は、今年観に行った花火を思い出して描いた。ガラスの風鈴を作るのは初めてで、いい音が鳴るから楽しい。上手くできて嬉しい。また来年の夏も作ってみたい」と笑顔で話す。

 その後、完成した風鈴は地域の商店街「中書島繁栄会」の各店舗に吊り下げられイベントは終了した。

同商店街副会長の北澤雅彦さんは「当商店街は駄菓子屋や八百屋など多くの店が閉店。昼の賑わいが少なくなってきたことで、子どもたちが商店街に関われないのが課題だった。この風鈴イベントは、商店街と子どもたちが関わることができ、また風鈴の音色で歩いている人も足をとめてくれる。地域の人が風鈴を通して町に愛着を持つきっかけになるとうれしい。今後、商店街では自営業が多く高齢化も進むことで、地域でのイベントの運営が厳しくなるので、今後も学生と協力して魅力的な商店街づくりを目指したい」と話す。

 高藤さんは「子どもたちが楽しそうに風鈴づくりしている姿を見ることができてうれしい。商店街の方々とも地域の祭りやこのイベントを通して、いろいろと交流できた。来年以降もこの取り組みを後輩に引き継いで、中書島繁栄会の活性化のお役に立てれば」と意気込む。

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