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伏見・中書島で龍谷大学生が野菜市 地域と商店街の活性化に一役

龍谷大学「伏見わっしょい新党」の学生と中書島繁栄会の関係者

龍谷大学「伏見わっしょい新党」の学生と中書島繁栄会の関係者

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 京都市伏見区の商店街・中書島繁栄会の「おこぶ北淸(きたせ)」(京都市伏見区南新地)で8月26日、龍谷大学の学生サークル「伏見わっしょい新党」が野菜市を開いた。

龍谷大学・わっしょい新党が販売している伏見の野菜

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 伏見の農家の販路開拓や情報発信の支援を目的に、「SNSでの情報発信」「毎週日曜日の農作業の手伝い」などの活動をしている同サークル。野菜市は、基本的に毎月第3土曜日に開いており、今回で3回目になる。

 中書島で野菜市を開いた背景について代表の南佳歩さんは、「活動を通して、伏見の農家や野菜のことを伏見の住民の皆さんが知らないことが分かった。野菜の良さを知って貰うためには、対面で話をしながら販売できる場が欲しかった。その呼び掛けに応えてくれたのが、今回の『おこぶ北淸(きたせ)』さん」と話す。

 当日は、同店の軒先で、南さん、北村阿悠(あゆ)さん、冨山光梨(ひかり)さん、若井悠輔さん、横山智恵さん、早川春香さん、松尾吏那子さんが、地元農家の大藪和弘さんと協力して今回開発したという「タケノコの缶詰」「かぼちゃ」「ジャガイモ」「キュウリ」などの地元野菜を販売。地域住民や観光客らが野菜を手にとって購入していた。

 この取り組みについて中書島繁栄会の神村豊会長は「中書島の商店街は、昼に営業している店舗より夜の飲食店が多いのが特徴。商店街のイベントも、地域住民の方の協力で成り立っている。今回の野菜市は若い人が中書島に目を向けてくれるきっかけになると思う。商店街に若い人が増えて、地域の人と共存共栄していくのが理想。商店街でもバックアップしていきたい」と話す。

 「おこぶ北淸(きたせ)」の店主の北澤雅彦さんは「野菜市は今回で3回目。今は小規模だが、将来的には商店街全体で学生マルシェを開くような、中書島ならではのユニークなイベントに育てていきたい。実現するためにも、各方面の理解や協力を呼び掛けていきたい」と話す。

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