京都市伏見区の京(みやこ)エコロジーセンター(京都市伏見区深草池ノ内町)で8月4日、環境教育イベント・宝酒造「エコの学校」が行われた。
今年で6回目になる同イベントは、小学校3年生から6年生を対象に、不要になった紙パック容器を原料にオリジナル絵はがきをつくるリサイクル体験や、ごみ問題の現状やごみを減らす方法について親子で学ぶ 。
宝酒造では、事業活動と関連の深い「自然保護活動」と「空容器問題への対応」の取り組みを環境活動の 2本柱と位置付けており、同イベントは「空容器問題への対応」における環境教育の取り組みの一環として実施している。?
この日のイベントは、午前に36人、午後に34人の親子連れなどが参加して、1時間と2時間目の授業が行われた。
1時間目の授業では2班に分かれ、「京都市のごみ問題を展示物を見ながら学ぶ」「ごみを減らす方法と容器の3R(リデュース、リユース、リサイクル)を学ぶ」の授業を受けた。
10分間の休憩を挟んで、2時間目には「お酒の紙パックで絵はがきを作る、紙すき体験」の授業が行われた。
授業では、宝酒造の担当者が「お酒の紙パックは品質を長期間維持するため、六重構造になっており、牛乳などの紙パックよりも良質のパルプが採れる」と解説。切り取った紙パックをミキサーで攪拌するなどの、家庭での作り方も説明した。
その後、用意された好きな柄の布を選んで切り取り、思い思いの絵はがきのデザインを考案。容器に入れられた紙パルプ水を、ネットですくって、絵はがきを作った。
京都市立大宮小学校3年生の寒河江(さがえ)優菜さんは「エコロジーセンターにはよく来るけど、このイベントに参加するのは初めて。自分で考えて作ったりするのが大好きだから、絵はがきのデザインを考えて作品にするのが楽しかった。完成した絵はがきは、お父さんやおじいちゃん、おばあちゃん、友達に見せたい」と笑顔で振り返る。
同社の環境広報部・広報課の坂口智子さんは「京都からスタートしたこの取り組みが、今では東京・名古屋・神戸にも広がっている。このように楽しみながらエコを考える取り組みは、ご家庭でもできるので、家族や友達同士でも楽しんでいただけたら」と話す。