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「伏見野菜の地産地消」テーマに学食運営や体験ツアー 農家と弁当会社が連携事業

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「伏見野菜の地産地消」テーマに学食運営や体験ツアー 農家と弁当会社が連携事業

武士米(古代米)を使った「おおきに京都弁」

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 京都市伏見区向島(むかいじま)の「中嶋農園」と弁当販売会社「京フーズ」が共同で取り組む「古代米ブランド弁当開発」「大学食堂運営」「伏見野菜・地産地消ツアー」などの事業が注目を集めている。

種智院大学食堂スタッフと関さん、中嶋さん

 中嶋農園は向島の専業農家で、代表取締役の中嶋直巳さんは4代目。若いころからファッションに興味があり、東京の繊維商社に勤めたが、母親が体調を崩すなどしたのを機にUターン就農した。

 就農後は、農業の抱える収益性の低さなどの課題を解決するため、加工品に着目。柚子(ユズ)ジャムや米粉シフォンケーキの開発に取り組んだ。続いて取り組んだのが親の代から栽培している古代米(黒米)のブランド化。同地区の「京都すばる高校」と連携し「向島城主だった徳川家康は、古代米を食べることを部下にも推奨していた」という伝承に注目。「武士米」という名称を生徒と考案・ブランド化した。

 同じころ、中嶋さんは京フーズ代表の関佳彦さんと出会う。中嶋さんは「参加していた人材育成セミナーの中小企業診断士の先生から『商品化を相談するならこの人』と紹介されたのが、関さんだった。関さんの、経営者としての姿勢や考え方に触れ、ぜひ一緒に仕事をしたいと思った。関さんにお願いする形で共同での取り組みがスタートした」という。

 京フーズは京都市内で弁当店やダイニングレストランなどを8店舗経営している。関さんは「大学生の時に生活のため、弁当店を始めた。若いころは、24時間営業や全国でフランチャイズ展開したこともあったが、現在は『適正規模を見つける』をテーマに長寿企業を目指している」と話す。

 関さんは中嶋さんとの取り組みについて「全国の成功している農園やレストランを視察するなどして、さまざまな角度から商品開発の案を練ったが、最終的には武士米と弁当開発という互いの強みを生かした戦略に絞ることになった。それで誕生したのが『おおきに京都弁』」と説明する。

 2015年からは、同地区の「種智院大学」の食堂を共同で運営している。中嶋さんは「この地区の農産物を地産地消でき、弁当として加工できるセントラルキッチンとして活用できる場を探していた時、種智院大学とお話しする機会ができた。学生数が150人と少なく学食運営に困っておられたようで、2014年の年末に提案したところ、2015年4月からのオープンがとんとん拍子に決まった」と話す。

 2015年から「3時30分~9時はセントラルキッチンとして調理場を活用」「10時~14時は食堂として運営」「中嶋農園の米や野菜を使用したメニュー」「食堂は地域住民にも開放」という新形態でオープンした。セントラルキッチンは1日最大で2000食の弁当の供給を可能にし、女子駅伝の関係者弁当1800食分を既存弁当店と分担して、指定の8時までに届けた。

 「食堂は地域住民の憩いの場となり、学生との交流なども増えた。またセントラルキッチンで働く従業員は、全員が地元の主婦。結果的に地元の雇用を生むことになり、地域全体が応援してくれている」と関さん。

 今後の展開については「中嶋農園などで農業体験をして採れた野菜を、大学食堂で食べる『伏見野菜・地産地消ツアー』を旅行会社と企画している。海外観光客や修学旅行生などから予約が入りだしている。今後、各方面から企画を募るなどして向島の観光地化を目指したい」と意気込む。

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