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伏見・ノムラフーズ、冷凍おせち料理の出荷がピーク 「ポケモンおせち」も

子どもに人気の「ポケモンおせち」

子どもに人気の「ポケモンおせち」

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 伏見のおばんざいメーカー「ノムラフーズ」(京都市伏見区下鳥羽西芹川町)の冷凍おせち料理の出荷がピークを迎えている。

ユニークなモンスターボールのお重

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 来年で「冷凍おせち料理事業」30周年を迎える同社。楽天市場の冷凍おせち部門でも日本一に輝いている。
 同社営業開発部・営業グループ次長の森哲也さんは「弊社の食品の最大の特徴は、伏見の良質な地下水を使っている点。伏見の地下水は軟水で、この水を使って煮炊きすると味が染み込みやすい」と話す。

 「全国で京風おせちを作っているメーカーは多いが、本当に京都で作っているところは少ない。味付けももちろんだが、京都ならではの京野菜を使うなど、『京都のブランド』であることに徹底的にこだわっている。窒素を使った冷凍技術により、冷凍時間を大幅に短縮することで解凍時に水分が出にくいなど、消費者目線での技術開発にもこだわっている」とも。

 同社では数年前から「ポケモンおせち」を販売。「若い世代はおせち料理を食べない傾向が強い。子どものころからおせちに慣れ親しんでほしいという願いを込め、ポケモンの『モンスターボール型の2段お重』に入ったおせち料理を開発した。価格は1万584円。食育の観点からも、子どもが好む食材だけではなく、本格おせちとしての食材も使っているという。今年は大ブームになった『ポケモンGO』の影響もあり注文が倍増した」と森さん。

 同社のおせちの種類は、PB(プライベートブランド)を入れると60~70種類にも上る。10月から製造が始まり12月末ぎりぎりまで出荷が続く。

 傾向として、「高齢者の方でも肉料理を好む方が多い。和洋の食材を使ったおせちも年齢層問わずに人気」だという。

 今後については、「いずれ京都の自社農園で育てた京野菜などを使った『地産地消ブランド』を作ることが会社としての目標。全てにおいて『京都』にこだわっていきたい」と意気込む。

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