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京都伏見・中書島で紅白歌合戦 商店街の活性化に京都の若者が一役買う

紅白で歌う参加者たち

紅白で歌う参加者たち

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 京都市伏見区中書島の商店街にある「延歌スタジオ 歌基地」(京都市伏見区西柳町)で12月11日、「第3回中書島紅白歌合戦」が行われた。主催は中書島まちおこしフェニックス委員会。

紅白で歌う参加者2

 今回の紅白歌合戦は、納屋町商店街や中書島繁栄会で100年以上続く老舗の昆布店「きたせ昆布老舗」を営む北澤雅彦さんや、京都市の出町地域で活動する若者たちが企画・運営している。

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 北澤さんは5年前に伏見に戻るまで、大阪などでデザイン関連の仕事をしていた。5年前に家族が病気になったのをきっかけに、家業を継ぐ形で伏見・中書島に戻ってきた。

 当時の印象について「外で仕事をしてきて改めて中書島を客観的に見ると、面白いコンテンツがいっぱいあった。こんなに魅力的な街だったのかと新鮮だった」という。「かつて中書島は江戸時代から続く花街だった場所で、今でもその当時の建物が一部残る。それも魅力の一つ。レトロな銭湯があり、映画のロケに使われるなど昭和の雰囲気も色濃く残る。大坂と伏見を結んだ三十石舟の船着場だった場所柄、大坂の文化も入って来やすかった。一言で言うと『ごちゃまぜ』の魅力があった」とも。

 一方、地域の高齢化が進み商店街もかつての活気がなくなるなど、中書島の活性化は大きな課題となっていた。4年ほど前から「昭和の色濃く残る中書島を京都や大阪の若い人たちに知ってもらおう」とさまざまな活動をスタートさせた。

 まず始めたのが昆布店の作業場だった場所を活用した「飲み会」。最初は数人で始めたが徐々に輪が広がり、月に一度の飲み会「Standing,Drinking 月一」に発展。今回の紅白歌合戦や映画祭など、さまざまなイベントを企画・実現する場になっていった。

 当日は17時から23時30分まで、商店街や伏見の住民、出町地域や京都市内の若者など、約80人が参加して行われた。伏見の住民は「まつり」「学園天国」「勝手にしやがれ」「マイウェイ」など、昭和歌謡を次々と熱唱。出町の若者も「Diamonds」や「雨上がりの夜空に」などの昭和歌謡で対抗し、今年大ヒットした「恋ダンス」を披露するなど、会場を盛り上げた。

 終盤にはサプライズゲストで、元サッカー日本代表の山瀬功治さんも来場。山瀬さんは京都サンガの選手として伏見に4年間住んできた。伏見への思いについて「4年住んだ伏見はきらびやかなところと、歴史がある場所が混在していて、奥行きのある街で大好きだった。何よりも人の優しさが心に残る。京都サンガを退団することになり、残念ながら伏見を離れることになったが、たくさんの思い出ができた。心から感謝している」と話す。

 北澤さんは「若者が面白いと思ってもらえる新しいスタイルの昆布店も新年オープンに向けて準備を進めている。今後もイベントを継続することで、地域の活性化に貢献したい」と意気込む。