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京都伏見のシェアサイクル・ミーティング 2018年度の導入に向けて本格始動

シェアサイクルの具体的内容が話し合われた

シェアサイクルの具体的内容が話し合われた

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 京都市伏見でシェアサイクル導入を目指す「ちょいノリ自転車ミーティング」が12月14日、伏見いきいき市民活動センター(伏見区深草加賀屋敷町)で行われた。主催は市民団体の「ちょいノリ自転車KYOTO研究会」。京都市まちづくりアドバイザーの白水育世さんと伏見いきいき市民活動センターが協力している。

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 伏見区は、「東は醍醐」「西は鳥羽・竹田」「南は淀」「北は深草」までと広いのが特徴。そのため、区内の移動にさまざまな問題を抱える。特に東西の移動は公共交通機関が極端に少なく、いったん京都市中心部や宇治市を経由しなければならなく、移動しづらいなどの問題がある。

 シェアサイクルは複数のポート(自転車置き場)を設置することで、借りたポートと返すポートを移動できるのが特徴。公共交通機関の駅やバス停などと連結することで「移動の利便性が高まる」「渋滞回避」「観光客の回遊性が高まる」などのメリットがある。

 シェアサイクルを導入することで移動問題を解消、大学や商店街と連携するなどして「エコサイクル都市」を目指すのが、同研究会の狙いだ。これまで複数回にわたり、研究会やイベント活動などを行ってきた。

 この日は同研究会のメンバーのほか、大学や伏見区の企業関係者などが集まり、これまでの活動を総括。「具体的な導入スケジュール」「ポートの設置場所」「自転車の確保やメンテナンス方法」などを話し合った。

 同研究会会長の植野彰さんは「2017年4月から6月まで小規模で無料の第1次社会実験を行い、9月から11月まで規模を拡大して有料の第2次社会実験を行う予定でいる。そこでデータを蓄積して、2018年4月からの本格導入を目指したい。伏見からスタートしたシェアサイクルの活動を京都市全域に広げていけたら」と意気込む。

 白水さんは「自転車は、大学を卒業する学生の廃棄自転車などを活用し、予算を抑えながら長続きする活動を目指していく。自転車のデザインやロゴマークの制作も学生に協力を呼び掛けていく」という。

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