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伏見の酒米造りの田植えイベント 米、水、酵母、麹 オール京都で地産地消

酒米の田植えに挑戦する参加者

酒米の田植えに挑戦する参加者

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 伏見の老舗酒蔵・山本本家(京都市伏見区上油掛町)が主催する酒米造りの田植えイベントが5月28日、伏見区内で開催された。

酒米の祝の苗 成長すると背丈の高さ程になる

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 酒米造りのイベントは今年で3年目。京都の酒米「祝(いわい)」を伏見の井戸水で育て、京都酵母を使用し、種麹(こうじ)は京都菱六の麹を使うなどオール京都産の日本酒を造る。

 今回は36人が参加。山本本家取締役の山本晃嗣さんは「約半数が昨年も参加したリピーターの方。日本酒の好きな女性の方が多いのが特徴」と話す。

 イベントは地元の三栖神社による神事でスタート。農家や関係者などによる鍬(くわ)入れ式や田植え式の後、参加者が田植えを行った。

 今回が初めてだという参加者の女性は「田んぼに入ったのは初めて。泥のひんやりとした感覚と水の冷たさが心地よい。意外と深くてびっくりした。中腰になって植えていくので、明日筋肉痛になりそう」と笑う。

 田植えは約1時間で終了。終了後は山本本家の酒が振る舞われ、弁当に舌鼓を打ちながら参加者と地元の農家や酒蔵関係者が交流を深めた。

 山本さんはイベントについて「伏見は何といっても水が素晴らしい。今年から田んぼの横に地下水をくむ井戸を掘って、その水で米を育てることになった。京都と伏見の地産地消を楽しんでいただくことで、地元の活性化に貢献できたら」と話す。

 参加者は今後、秋に稲を刈り取り、酒造りを体験して、最終的にできた酒と酒かすを受け取る。

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