京都府向日市のライブハウス「Second Rooms」(向日市寺戸町西田中瀬)で5月13日、コマーシャルソングを多数手掛け、荻野目洋子さん、中森明菜さん、西条秀樹さんなどのアイドル歌手に楽曲提供をしてきた、あらい舞さんのライブが行われた。
あらいさんは京都市出身で、故河島英五さんのバックピアニストとして10年間参加した後、1985(昭和60)年より大手企業などのコマーシャルソングを50曲以上制作して世に送り出してきた。
主なCMソングは、デルモンテトマトケチャップ、キッコーマンのお中元、お歳暮、日清ハチミツ通り、三ツ矢サイダー&バヤリース、ロッテリア、チロルチョコレート、ロッテバブリシャスガム、昭和ギフトセット、週刊賃貸住宅ニュースなどで、アイドル歌手への楽曲提供も多い。現在、ライブを中心に、自身の楽曲による活動も精力的に行っている。
この日は、TBS「みのもんたの朝ズバッ!」のエンディング「8番目の虹」や第一ゼミナールのCMなどを歌う歌謡ポップシンガー、はるのまいさんと「Maii & Mai Piano & Guitar 弾き語りLIVE」を行った。はるのさんに2015年楽曲提供した縁でライブが実現した。
あらいさんは自らのライブを「セットリストがなく、その場の雰囲気で楽曲を決めて歌うことにしている。CMソングは歌っていても自分でも飽きない」と語る。
あらいさんの夫でパーカッションを担当する、まささんは「ブレないところがすごい、どんな状況になっても同じことをやり続けることができる」とたたえる。
沖縄の米軍基地の近くの店でウエートレスをしながらハードロックの修業をしたというあらいさんは、ライブでは「とにかく楽しませること」を心がけている。
現在あらいさんは、7月15日~18日、ABCホールで行われる、故藤田まことさんの7回忌追悼公演「なにわ三国志 水澄めば月映る」の準備中だ。地元長岡京市の細川ガラシャにちなんだ曲の制作も進めている。和と洋、さらにエスニックな要素を織り交ぜながら進化をみせる。
同じ舞台に立った、はるなさんは「縁を本当に大切にされる方。全てが勉強になるし、ミュージシャンとしても人としても尊敬している」と語る。
あらいさんは「まいちゃんとこのような形でライブをできたことがうれしい。また2人で向日市でライブを行いたいと」話していた。