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新雑誌「シンマガジン」創刊へ 龍谷大同窓生らがウェブで掲載した記事を一冊に

「SYN MAGAZINE(シンマガジン)」編集長の田中友悟さん

「SYN MAGAZINE(シンマガジン)」編集長の田中友悟さん

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 龍谷大学同窓会のメンバーが中心となり、行政職員、まちづくり会社、大学教員、フリーライター、大学院生、デザイン組織などが関わって制作した雑誌「SYN MAGAZINE(シンマガジン)」が6月1日、刊行される。

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 2020年8月から2021年7月までの1年間にわたりウェブに掲載した記事を年間イシューとして、クラウドファンディングで購読者を募り、紙媒体の雑誌として毎年1冊を出版する。

WEBサイトだけでなく、今後、特徴ある書店での店頭販売も行うという。

 編集長の田中友悟さんは「龍谷大学政策学部では話し合いを大切にするカルチャーがあり、大学を卒業したり、場所が離れていたりしても、共に学び合い、そこからより良く生きていく姿勢を読者が身につけていくメディアを作りたかった」と話す。

 第1期年間イシューのテーマは「#よい話し合いとはなにか」。2020年7月、大学をまたいだ多様なメンバーとの対話をメディア化することを目的にウェブサイト「syn(シン)」を立ち上げたという。サイトでは月1回のインタビュー記事を掲載、週1回更新のコラム記事を掲載するほか、対話イベントを月1回開いてきたという。

 コロナ禍の中でも、リモート環境下で編集ができるよう工夫した。編集会議をチャットアプリ「Discord(ディスコード)」を活用。一般に公開されたオープンな環境で新たな読者参加の対話を募りながら次の展開を決めていく手法で編集を行った。

 雑誌はクラウドファンディングサイトでの先行予約販売で販売。部数は1000部でスタートし、初年度は「特徴ある」書店での直販も行い、将来的には3000部~5000部規模を目指す。

 田中さんは「電子書籍化を追って検討する可能性はあるが、敢えて紙媒体でリリースする。オンラインで取材や編集を重ねた内容をフィジカルな場で紙の雑誌を通しながら人が集い、読書会を行う。そこで新たなテーマとしての問いが深まることを目指したい。人生で学びを止めないためのメディアとして育てていきたい」と意気込む。

 クラウドファンディングでの先行予約は5月30日まで。

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