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伏見向島「たんぼラグビー」の稲刈りに100人 W杯日本代表の躍進と豊作に笑顔

伏見向島「たんぼラグビー」の稲刈りを楽しんだメンバー

伏見向島「たんぼラグビー」の稲刈りを楽しんだメンバー

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 「第2回たんぼラグビーin京都・向島」の「たんぼ稲刈りイベントが10月20日、伏見向島地区(京都市伏見区向島西定請)で行われた。主催は京都向島たんぼラグビー実行委員会。

2019年6月に行われた「第2回たんぼラグビーin京都・向島」

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 たんぼラグビーは、田植え前の水を張った泥田で行う球技で、子どもから大人まで年齢性別を問わず楽しめるのが特長。試合時間は5分間、両チーム4人ずつで行う。6月に行われた同大会には1200人が参加。「ラグビーワールドカップ2019」の優勝トロフィーが展示されるなど、大会ムードを盛り上げた。

 たんぼラグビー参加者やクラウドファンディング支援者などを対象に行われた稲刈り体験。当日は週末の雨で足元が悪く開催が危ぶまれたが、約100人が参加した。大会の会場になった田んぼで育てられた、有機肥料100%使用の特別栽培米「たんぼラグビー米(にこまる米)」を収穫。稲刈りに続いて、恒例の餅つき大会を行った後、刈り取った田んぼでラグビーボールを使ったゲームを楽しんだ。

 にこまる米はもっちりとして甘味があり、大粒なのが特徴。向島では数件しか栽培していない品種。暑さに強く1等米の評価を獲得した。お米の売り上げは次回のたんぼラグビー運営費に充てる。

 大会の実行委員会委員長で地元農家の宮本直嗣さんは「今年も龍谷大学の学生や京都すばる高校の生徒が、ボランティアで運営を支えてくれた。多くの方の協力で無事開催できて感謝している。初めて鎌を持ったお子さんも意外と上手に使って稲刈りをし、コンバインによる稲刈り体験も普段乗れない乗り物としてみんな大喜びだった。参加者もラグビーワールドカップ・日本代表の活躍の話題で盛り上がった」と笑顔で振り返る。

 宮本さんは「向島で開催される一連のたんぼラグビーイベントは、巨椋池(おぐらいけ)の田んぼをコミュニティーのフィールドとして、人が出会い、助け合い、仲間になることを目指している。世代を超えた交流が自分たちの心を豊かにし、人に優しく思いやりのある人間形成につながればうれしい」と話し、「春の本大会、秋の稲刈りに続く冬のイベントの企画も練っている。1年を通して笑顔になれるイベントに育てていければ」と意気込む。

 たんぼラグビー米は「じねんと市場(京都市伏見区竹田青池町)」の店頭販売のほか、電話で予約を受け付ける。
 問い合わせは宮本さん(TEL 090-6552-3067)まで。

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