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伏見・御香宮神社で「神幸祭」 見どころは巨大獅子舞「獅々若」と「みこし巡幸」

雌雄の対の巨大獅子をかぶって伏見の町を走り回る「獅々若」

雌雄の対の巨大獅子をかぶって伏見の町を走り回る「獅々若」

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 御香宮神社(伏見区御香宮門前町)の神幸祭が10月12日・13日、行われる。

みこし巡幸の様子

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 伏見九郷の総鎮守として知られ、古くから信仰を集める同神社は、平安時代に境内から良い香りの水が湧き出たことから清和天皇により「御香宮(ごこうぐう)」と名付けられたという。

 同神社宮司代務者の三木(そうぎ)善隆さんは「境内にある湧き水は伏見の七名水の一つにも数えられ、徳川家康の息子の徳川義直、頼宣、頼房は、 この水を産湯として使ったという言い伝えが残っている」と解説。

 「石庭家として知られる小堀遠江守政(小堀遠州)が伏見奉行時代、奉行所内に作った庭園の石を移して作ったという『遠州ゆかりの石庭』や、伏見城大手門と伝わる『表門(国指定重要文化財)』、徳川家康が寄進した『本殿(国指定重要文化財)』など、境内に残る史跡も見どころ」とも。

 神幸祭は「伏見祭」「花傘祭(はながさまつり)」ともいわれる地域最大の祭り。「みこし巡幸」「獅々若」は、江戸時代から続く行事で、伏見の町中を練り歩く呼び物となっている。

 宵宮の12日は、大手筋商店街で各町内会が趣向を凝らした花傘やみこしを持って行進する花傘パレードを行う。本宮の13日は、「獅々若」「みこし巡幸」「猿田彦行列」「武者行列」「稚児行列」を行う。

 獅々若は早朝から雌雄の対の巨大獅子をかぶって町を走り回る。雄は61キロ、雌は63キロの重量がある。みこし巡幸は3基のみこしが、「A班(桃山学区・深草大亀谷・住吉学区・板橋学区西方面)「B班(向島学区・南浜学区・板橋学区東方面)」「C班(桃山六地蔵地区方面)」に分かれて氏子区域内を1日かけて渡御(とぎょ)する。

台風19号の影響について「13日のみこし巡幸は、当日の朝の気象状況で判断する。京都亀岡地域に暴風警報が発令中の場合、全日程中止にする。みこし巡幸の途中であっても暴風警報が発令された場合はその場で中止にする」と話す。

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