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長岡京・高野竹工が銀座三越で茶箱展 京都のお茶と竹文化を発信

高野竹工の西田さん。銀座三越で行われている「繋ぐ茶箱展~見立ての愉しみ~」を企画運営している。

高野竹工の西田さん。銀座三越で行われている「繋ぐ茶箱展~見立ての愉しみ~」を企画運営している。

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 京都府長岡京市の竹工メーカー「高野竹工」による企画展「繋ぐ茶箱展~見立ての愉しみ~」が10月18日、銀座三越で始まった。

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 同展は、寺社仏閣の改修工事の際に出る古材を使用した茶箱と、長岡京の竹の茶道具を組み合わせた作品展で、高野竹工と銀座三越が共同で開催しており、今年で3回目になる。昨年10月にはパリでも同様の展示会を行い、現地メディアの大きな注目を集めた。

 今年は美術・芸術界の著名人が見立て人として、「大山崎の国宝茶室・待庵」「金閣寺」「銀閣寺」の改修で出た古材を使用した茶箱を考案。自身の収集した茶道具と合わせることで「茶の世界観」を表現している。

 高野竹工営業二課長の西田隼人さんは「当社は1941(昭和16)年、前身の『高野竹工芸店』として京都市中京区で創業した。以来、長年にわたり、竹の茶道具と並んで国宝級の建築物の古材を利用した茶箱などを製作してきた。今回の作品展は、古材の良さを知っていただくきっかけの場」と、この企画の背景について説明する。

 「長岡京が位置する乙訓地域は、良質の竹の産地として知られる。現在、この竹を使ったさまざまな取り組みを行っており、今回の企画展もその一つ。東京で文化発信することでより多くの方に知っていただき、将来的には長岡京に人が集う文化発信拠点を作っていきたい」とも。

 地域との取り組みについては「竹文化を地元の学校教育にも取り入れていくプランを、行政とも連携しながら模索している。11月26日には、柳谷観音・楊谷寺で行われるワークショップイベントにも参加する予定。長岡京の環境や文化に触れるお手伝いができたら」と話す。

 営業時間は10時30分~20時。入場無料。10月31日まで。

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