京都府向日市の向日神社（向日市向日町北山）で4月1日・2日、「平成29年向日市桜まつり」が行われる。主催は向日市商工会。

2016年の向日市桜まつりの様子

　1978（昭和53）年にスタートした同祭り。会場の向日神社は、2018年に創建1300年を迎える歴史を持ち、乙訓（おとくに）地区の鎮守として多くの信仰を集める。御祭神の火雷神（ほのいかづちのかみ）は、上賀茂神社の御祭神別雷神（わけいかづちのかみ）の親神であり、この神様を祭っていたカモ族が、同地（井ノ内）から上賀茂に移り住んだものとされている。本殿（重要文化財）は、東京の明治神宮の本殿のモデルとして知られる。

　向日神社大鳥居前の旧西国街道沿いの新町は、豊臣秀吉が町を造ることを認め、当時の京都所司代・前田玄以が建設を進めたことが始まりといわれている。向日神社は桜と深い縁があり、向日神社の裏手、勝山緑地の北側の出入り口から向日台団地奥の西京区、洛西地域が遠望でき、水上勉の小説「櫻守」の舞台としても有名。

　初日は安田守市長が出席するオープニングセレモニーが行われる。その後2日間、「京都ハンナリーズのチアダンス」「京都府立向陽高校・京都西山高校吹奏楽部の演奏」「お楽しみ抽選会」「第1回向日市ふるさと検定クイズ」「京都女子大学落語研究会の寄席（よせ）」「舞楽殿での琴かぐや太鼓」など、桜を眺めながら楽しめるさまざまなイベントを展開する。

　向日市商工会の松本美由紀さんは「1日は、かがり火の明かりで夜桜も鑑賞できる。商工会でも地元名店の商品や商品券がもらえる『第1回向日市ふるさと検定クイズ』を行うので、参加していただければ」と呼び掛ける。

　開催時間は1日＝11時45分～20時（かがり火は夕刻から）、2日＝10時30分～17時。雨天決行。