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京都・向日市文化資料館で手作りかぶと教室 真田の六文銭の前立てかぶとも

手作りかぶとをかぶって記念撮影

手作りかぶとをかぶって記念撮影

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 京都・向日市文化資料館(寺戸町南垣内)で、夏休み子ども歴史教室「かぶとを作って西岡衆を学ぶ!」が7月26日・27日の2日間にわたり行われた。

六文銭の前立て

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 同講座は、戦国時代にここ乙訓地域で活躍した西岡(にしのおか)衆と呼ばれる武士たちの活躍や歴史を知ってもらおうと、向日市内在住の小学4年生~中学生を対象に毎年行われている。

 毎年定員の25人があっという間に埋まってしまう人気の同講座。4回目の開催となった今回は、3人の女の子を含む25人の小学生が、筆記用具、はさみ、木工用接着剤、絵の具を持ち寄り、この講座を指導する先生や、ボランティアの大人たちに手伝ってもらいながら2日間でかぶとを作り上げた。

 かぶとで注目されるのが前立て部分。伊達政宗の三日月型の前立てや、直江兼続の愛の字型の前立てなど個性溢(あふ)れるものが有名だが、今年のNHK大河ドラマ「真田丸」の主人公真田信繁にちなんだ六文銭の前立てを作る子や、「希望」という字を表現したオリジナルデザインの前立てを作る子など、参加した子どもたちがそれぞれ自由に前立てをデザインしていた。

 最後は出来上がったかぶとを身に着けて全員で記念撮影、かぶとの材料の準備やかぶと作りの補助をしてくれたボランティア10人に子どもたちがお礼を言って終了となった。

 子どもたちにオリジナリティーを出させてあげたいと、前立ての付け方などを毎年工夫、試行錯誤し、この講座を初回から指導してきた向日市立第5向陽小学校教頭の中西先生。「以前勤務したこの地域の小学校時代に乙訓地域で活躍した西岡衆に興味を持ち、西岡衆のことを子どもたちに伝えたいと思った」ときっかけについて話す。「それから各地に出向いて、かぶと作りを学び、かぶと作りを通して子どもたちに興味をもってもらおうと同資料館、ボランティアの方々と同講座を始めた」と講座を開くまでの経緯に触れ、「この講座で作るかぶとは本物に近い構造になっているので、かぶとの勉強にもなるし、これをきっかけに乙訓地域の歴史に興味を持って勉強してもらえれば。向日市の戦国武将好き、歴史好き、かぶと好きの子どもに参加してもらい、この講座をきっかけに地元の歴史に目を向けていってほしい」と話す。

 同イベントへは毎年この時期に2日間、同資料館で行われている。

 同講座で子どもたちが作ったかぶとの作品展が8月14日まで、同資料館で行われている。

 開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。月曜定休、祝日の翌日。入館無料。

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